<dl></dl>
更新日 | |
---|---|
仕様 | HTML Living Standard |
分類 | フロー・コンテンツ / 内容にdt要素とdd要素で構成されたグループを含む場合:パルパブル・コンテンツ |
利用場所 | フロー・コンテンツが置ける場所 |
内容 | 1つ以上のdt要素と、それに続く1つ以上のdd要素で構成されたグループを0個以上 / 1つ以上のdiv要素 / 必要に応じてスクリプトサポート要素 |
dl要素は、名前(dt要素)と値(dd要素)のグループで構成される記述リストを表します。(ここで言う名前とは人名に限定したものではありません)
- デフォルトスタイル(上下マージン)
<dl>
<dt>名前</dt>
<dd>名前に対する値</dd>
</dl>
この記述リストは、様々な用途で使用することができます。
例えば、更新情報の日付と内容を表したり、
<dl>
<dt>9月24日</dt>
<dd>HTMLリファレンスを更新しました</dd>
<dt>10月5日</dt>
<dd>CSSリファレンスを更新しました</dd>
</dl>
リンクメニューのタイトルと説明を表したり、
<dl>
<dt><a href="html/">HTMLリファレンス</a></dt>
<dd>HTMLに関する情報が満載です。各要素を簡単に探せます!</dd>
<dt><a href="css/">CSSリファレンス</a></dt>
<dd>CSSに関する情報が満載です。各プロパティーを簡単に探せます!</dd>
</dl>
Q&Aの質問と回答を表したりすることもできます。
<dl>
<dt>見積りは無料ですか?</dt>
<dd>はい、無料です。正式なご発注をいただくまでは料金は ...</dd>
<dt>制作期間はどのくらいかかりますか?</dt>
<dd>制作物の規模により、制作期間は大きく異なります。一般的な ...</dd>
</dl>
- 上記のように、dl要素内には複数のグループ(名前と値の組み合わせ)を配置することができます。
定義リストとして使用する場合
用語と定義を表したい場合は、次のように用語の部分でdfn要素を使用します。
- dt要素だけでは、定義する用語を表したことにはなりません。
<dl>
<dt><dfn>スマートフォン</dfn></dt>
<dd>高機能な携帯電話のこと。スマホと略されることもある。</dd>
</dl>
組み合わせについて
名前と値は、必ずしも1対1である必要はありません。例えば、1対2、2対1、といった組み合わせも可能です。
次の例では、それぞれのリストが1つのグループを表しています。(1つ目は1対2、2つ目は2対1、3つ目は2対2)
<dl>
<dt>編集者</dt>
<dd>山田太郎</dd>
<dd>鈴木花子</dd>
</dl>
<dl>
<dt>著作者</dt>
<dt>編集者</dt>
<dd>山田太郎</dd>
</dl>
<dl>
<dt>著作者</dt>
<dt>編集者</dt>
<dd>山田太郎</dd>
<dd>鈴木花子</dd>
</dl>
配置のルール
dl要素の内容には、dt要素とdd要素の組み合わせを配置することができます。また、グループ単位で見た場合は、dt要素(1つ以上)を先に、dd要素(1つ以上)を後に配置する必要があります。
例えば、次の定義リストは適切な配置となりますが、
<dl>
<dt>グループA 用語</dt>
<dd>グループA 説明1</dd>
<dd>グループA 説明2</dd>
</dl>
<dl>
<dt>グループA 用語1</dt>
<dt>グループA 用語2</dt>
<dd>グループA 説明</dd>
</dl>
次のリストは文法違反となり、
<dl>
<dt>グループA 用語</dt>
</dl>
<dl>
<dd>グループA 説明</dd>
</dl>
<dl>
<dd>グループA 説明</dd>
<dt>グループB 用語</dt>
</dl>
次のリストは意味的に不適切な配置となります。(グループAの説明が配置されていないため)
<dl>
<dt>グループA 用語</dt>
<dt>グループB 用語</dt>
<dd>グループB 説明</dd>
</dl>
また、複数の段落からなる1つ説明を、段落ごとにdd要素で表現するのも意味的に不適切な配置となります。
<dl>
<dt>グループA 用語</dt>
<dd>グループA 説明1 段落1</dd>
<dd>グループA 説明1 段落2</dd>
</dl>
上記の場合、次のように記述するのが適切です。
<dl>
<dt>グループA 用語</dt>
<dd>
<p>グループA 説明1 段落1</p>
<p>グループA 説明1 段落2</p>
</dd>
</dl>
div要素でまとめる
現行のHTMLでは、dt要素とdd要素のグループをdiv要素でまとめることができます。これは、スタイルの設定やグローバル属性を指定する際に役立ちます。
次の例では、2つのグループをdiv要素によってまとめています。
<dl>
<div>
<dt>グループA 用語</dt>
<dd>グループA 説明</dd>
</div>
<div>
<dt>グループB 用語</dt>
<dd>グループB 説明</dd>
</div>
</dl>
要素のデフォルトスタイル
一般的なブラウザでは、この要素の上下に1em程度のマージンが入ります。
- 値の左マージンは、dd要素のデフォルトスタイルによるものです。
- 旧HTMLからの変更点
-
- HTML5:要素の定義が微妙に変わりました。(定義リスト → 記述リスト)
- HTML5:compact属性が廃止されました。
- HTML5.2:dl要素内にdiv要素を配置できるようになりました。