content: ***; quotes: ***;
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プロパティ |
content は内容の追加を、quotes は引用符の種類を設定するプロパティです。
content
… 要素の前後に内容を追加quotes
… 引用符の種類を設定
この2つのプロパティを組み合わせて使用すると、要素の前後に引用符を挿入することができます。
q {
quotes: "「" "」" "『" "』";
}
q:before {
content: open-quote;
}
q:after {
content: close-quote;
}
quotesプロパティ
まず、quotesプロパティで引用符の種類を設定しておきます。
- このプロパティで設定された引用符は、contentプロパティで引用符を挿入する際に使用されます。
プロパティ名 | 値 | 説明 |
---|---|---|
quotes |
"文字列" "文字列" |
開始引用符と終了引用符の文字列をペアで指定 (文字列は引用符で囲む) |
none |
引用符を表示しない |
開始引用符と終了引用符の文字列は、半角スペースで区切って記述します。
引用符の入れ子
引用の入れ子の深さに応じて、引用符のペアを複数設定することもできます。(引用符のペアを半角スペースで区切って記述していきます)
quotes: "「" "」" "『" "』";
例えば上記のように設定されている場合は、入れ子の引用符が次のように表示されることが期待されます。
例) 鈴木さんは、「山田君は『CSSを勉強中です』と言っていたよ」と書いてしました。
引用符のエスケープ
二重引用符( "
)の中で二重引用符を指定する場合は、次のようにバックスラッシュ( \
)でエスケープしておきます。
quotes: "\"" "\"" "'" "'";
または、次のように一重引用符( '
)で囲むようにします。
quotes: '"' '"' "'" "'";
指定例
例えば、q要素で使用する引用符を 「」 と 『』 に設定する場合は、次のような指定内容になります。
q {
quotes: "「" "」" "『" "』";
}
contentプロパティ
contentプロパティで、要素の前後に引用符を挿入します。(quotesプロパティで設定した引用符が使用されます)
プロパティ名 | 値 | 説明 |
---|---|---|
content |
open-quote |
開始引用符を挿入する (入れ子の深さに応じた引用符が使用される) |
close-quote |
終了引用符を挿入する (入れ子の深さに応じた引用符が使用される) | |
no-open-quote |
引用符の入れ子の深さを一段階深くする | |
no-close-quote |
引用符の入れ子の深さを一段階浅くする |
このプロパティは、疑似要素の :before
または :after
と組み合わせて使用します。
:before
… 要素の直前に対する指定:after
… 要素の直後に対する指定
:before
と :after
に関する詳細は、疑似要素の指定をご覧ください。
要素の前後に引用符を挿入する
次のように、:before
に対して開始引用符を、:after
に対して終了引用符を設定します。
q:before {
content: open-quote;
}
q:after {
content: close-quote;
}
上記の例では、quotesプロパティで設定した引用符が、q要素の前後に挿入されることになります。(引用の入れ子の深さに応じた引用符が使用されます)
引用符の入れ子の深さをだけを変更する
no-open-quote
と no-close-quote
は、quotesプロパティで設定されている引用符の入れ子の深さだけを変更します。(引用符は挿入されません)
no-open-quote
… 開始引用符を挿入したことにして、引用符の入れ子の深さを一段階深くするno-close-quote
… 終了引用符を挿入したことにして、引用符の入れ子の深さを一段階浅くする
この値は、例えば複数の段落からなる文章を引用する場合に、次のような感じで使用することができます。
blockquote p:before {
content: open-quote;
}
blockquote p:after {
content: no-close-quote;
}
blockquote p.last:after {
content: close-quote;
}
上記のように設定しておくと、開始引用符は全ての段落に、終了引用符は最後の段落にのみ挿入されるようになります。